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【第2話】「君みたいなスキルゼロは迷惑」面接で心をえぐられた私を救った社長の正論

目次

書類選考で秒殺され続けた私の、次なる一手

書類選考で秒殺され続け、己の無力さを痛感した私。

「正社員がダメならアルバイトから!」という、あまりにも短絡的な思考で、ECサイト運営のアルバイト面接にこぎつけました。
この面接が、私の転職活動における最大の転機となることを、この時の僕は知る由もありませんでした。まさか、私の豆腐メンタルがさらに粉砕されるとは、夢にも思っていなかったのです。

集団面接という名の公開処刑

面接会場に着くと、そこには私以外にも数名の若者たちが。

(ま、まさかの集団面接…!)

周りのキラキラした若者たちは、ポートフォリオらしきファイルを持参し、専門用語を交えながら自信満々に自己PRをしています。まるで、WEBデザイン界の精鋭部隊が集結したかのようです。

一方の私。持っているのは、コンビニで買った履歴書と「やる気だけはあります!」という根拠なき自信のみ。WEBデザインに関する質問をされても、「えーっと…その…頑張ります!」しか言えない。完全に公開処刑でした。私の頭の中では、面接官が「次の方、どうぞ!」と叫び、私が「ひぃぃぃ!」と逃げ出す幻覚が見えていました。

もちろん、結果は不合格。しかし、この地獄のような面接から数日後、別のECサイト運営会社から面接の連絡が来たのです!

社長、その言葉は僕の心に深々と刺さります

次に訪れたのは、天然石を扱う小さなECサイトの会社。面接官は、人の良さそうな社長さん、ただ一人でした。(これならいける…!今度こそ、僕のWEBデザイナー人生が始まる…!)

しかし、僕の淡い期待は、社長の第一声で木っ端微塵に打ち砕かれます。

「単刀直入に言うけど、君みたいなスキルゼロの人を雇っても、お互い不幸になるだけだよ」

ぐさっ。

心がえぐられるような音が、確かに聞こえました。私の心臓に、社長の言葉という名の鋭利なナイフが深々と突き刺さったかのようです。痛みで視界が歪みます。

社長は続けます。「求人票の『未経験歓迎』って言葉、鵜呑みにしちゃダメだよ。あれは、業界で働いたことはないけど、HTMLや・CSS、IllustratorやPhotoshopくらいは触れますよって人のこと。君、パソコンで何ができるの?」

私「え、えーっと…インターネットサーフィンとか…(震え声)」

社長「だよね。うちも暇じゃないから、ゼロから教えてる余裕はないんだ。君を採用しても、うちの業務は止まるし、君もやることなくて気まずいだけ。Win-Winの逆、Lose-Loseになっちゃう」

言葉の一つ一つが、あまりにも正論。反論の余地すらありません。私はうなだれることしかできませんでした。社長の言葉は、私のWEBデザイナーへの夢を、まるで枯れ葉のように踏み潰していくかのようでした。

ああ、私のWEBデザイナーへの道は、ここで終わるのか…。

そう思った矢先、社長が思わぬ言葉を口にしたのです。

次回予告:【第3話】天国と地獄の職業訓練校

絶望の淵にいた僕に差し伸べられた、意外な蜘蛛の糸。それは「職業訓練校」という新たな道だった。しかし、そこは天国であり、同時に地獄でもあったのだ…。

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