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【第4話】出口はどこだ。内定辞退と貯金残高に震えた、WEBデザイナー就活の闇

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成長の証?書類選考は通過するが…

就職率10%以下という残酷な現実を叩きつけられた私。「卒業と同時に無職」という最悪のシナリオを回避するため、私は訓練校の授業と並行して、再び転職活動を開始しました。なけなしの知識で作り上げた、生まれたての小鹿のようにプルプル震えるポートフォリオサイトを武器に、いざ出陣です。まるで、竹槍で戦車に挑むような無謀さでした。

以前、スキルゼロで秒殺されていた頃とは違い、今回は少しだけ状況が違いました。訓練校で学んでいることをアピールした結果、書類選考の通過率が格段に上がったのです!

(いける、いけるぞ…!成長している、私!このままいけば、WEBデザイナーとして華々しいデビューを飾れるに違いない!)

しかし、面接に進めども進めども、内定には至らない。卒業の日が刻一刻と迫る中、焦りだけが募っていきます。まるで、ゴールが見えないマラソンを走り続けているかのようでした。

そして、無情にも卒業式の日を迎え、私は「WEBデザイナー(無職)」という新たな肩書を手に入れたのでした。卒業証書を手にしながら、私の心は「WEBデザイナー(無職)」という、なんとも言えない肩書きに震えていました。

それってWEBデザイナーの仕事ですか?

卒業後も就活を続けること、約6ヶ月。貯金残高が日に日にスリムになっていく恐怖と戦いながら、私は必死に履歴書を書き、面接を受け続けました。もはや、通帳の数字を見るのが日課であり、同時に拷問でもありました。

ありがたいことに、何社か内定をいただく機会も。しかし、その業務内容が、私の理想とは大きくかけ離れていたのです。

A社:「君にはECサイトの更新をお願いしたい。HTMLを少し触るけど、メインは電話での顧客対応ね」

B社:「WEBの知識を活かして、法人向けのサーバー営業をお願いします!」

C社:「デザイン業務は全体の1割くらい。残りの9割はテレアポです!」

…これじゃない。私がなりたいのは、電話番でも営業マンでもない。私は、丁重に内定をお断りしました。友人からは「贅沢言うな」「とりあえず入れよ」と言われましたが、ここで妥協したら、パワハラから逃げた意味がない。私のWEBデザイナーへの情熱は、貯金残高の減少速度に反比例して燃え上がっていたのです!

しかし、理想を追い求めれば、生活はじり貧になる。出口の見えない暗いトンネルの中、私の心はすり減っていく一方でした。まるで、出口のない迷路に閉じ込められた気分です。

そんなある日、1社の求人情報が目に留まります。「WEBデザイナー募集!自社サイトのデザインからコーディングまで裁量権を持って働けます!」

これだ!私が求めていたのは!

私は最後の望みを託し、その会社の面接へと向かったのです。まるで、砂漠で一筋の光を見つけたかのように、私はその求人に飛びつきました。

次回予告:【第5話】戦慄!ブラック企業体験入店編

ついに掴んだ理想の求人。しかし、その会社は世にも恐ろしい超絶体育会系のブラック企業だった!私の運命やいかに…!

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